「ねばーるプロジェクト」バイオ産業への納豆菌の応用 -環境負荷低減型農業を目指して-

学系
バイオ・化学系
主な所属学科
BB -応用バイオ学科-
メンバー数
4 人
オナーズ

活動内容

本事業は日本特有の食品微生物である納豆菌を加賀野菜等の地域の作物栽培に応用することで、栽培に伴う環境負荷の低減や野菜の品質向上を目指すものである。

野菜等の植物を栽培する場合、大量の化学肥料や農薬を使用している。農薬の使用は「農薬取締法」で規制されているが、肥料に関しての法規制はない。そのため、農家は農作物の増収のために必要以上の化学肥料を使用している。その結果、農地の土壌には硝酸態窒素が過剰に蓄積し、地力の低下、キャベツなどの葉物植物への蓄積、河川への流入を招いている。硝酸態窒素化合物は人の体内で、発がん物質のニトロソ化合物への変換も指摘されている。地力の低下による植物の抵抗性の低下、病原菌の感染、作物収量の減少、作物の機能低下や他の動植物への影響が将来問題となってくると予想される。

これらの問題を解決する手段として、本事業では日本特有の食品微生物である納豆菌利用に着目した。納豆菌は生きていくために周囲の窒素化合物などの栄養素を取り込んでいる。この納豆菌の機能を利用して、土壌中の窒素化合物を含めた余分な栄養素を吸収、分解させ、残留窒素化合物の量を減らすことができる。また、納豆菌が生産する酵素フィターゼにより、フィチン酸を分解することで植物の成長を促進させたとする報告もされている。更に、アスパラ、キャベツ、ニンジン、ゴボウ、イチゴなどの病原菌の繁殖を抑えることも報告されている。いわゆる、微生物農薬としても期待でき、肥料の他、農薬の使用量も低減できる可能性がある。しかし、これらの現象は科学的に説明されていない。そこで、具体的には、食品廃棄物であるオカラを用いて培養した納豆菌肥料(ぼかし)として土壌に施肥、もしくは胞子懸濁液として作物に直接噴霧する。効果の検証としては、土壌pH、窒素量の測定、作物の成育状態の観察、機能性物質の含有量の測定、遺伝子発現解析、農業用水の化学分析を行い効果を検証する。

納豆菌は日本人が1000年以上にわたり食してきた微生物で、その安全性は確認されている。兼六園や金沢市内の公園等から分離した納豆菌を使用することで、いわゆる、地産の納豆菌を使用する。環境問題は21世紀には避けて通れない問題である。その問題の1つとして農業に焦点を当て、課題に対する解決策を提示し、その有効性を科学的に検証して環境負荷低減型農業を金沢から日本全国に発信するものである。

昨年の実績

平成28年度からのプロジェクトにつき実績はない。

参加メンバーからのメッセージ

身につくスキル

学生は1つの環境問題を通して専門性や幅広い知識の習得(学び)、問題の解決方法の模索(気づき)、解決策に従った現実的な実施(行動)を体現できるようになる。農業という広範な分野での活動により、地域社会を巻き込んだ人材育成や地域発のイノベーションに参加することで、将来、社会の変革を担う人材の育成が期待できる。問題解決時に行われる議論では、学生同士、教員、農家の人達との意思疎通が必要となることから、コミュニケーション力の向上にも繋げることができる。自然に優しい農法として広めていくことができれば、環境負荷低減効果が期待でき且つ、農業の付加価値化につなげていくとこも可能となる。

説明会日程

説明会詳細

オナーズ説明会にて。

募集方法

担当教員に連絡(随時)

プロジェクトについて